旅行記: 北陸・信越旅行(5) 富山 宇奈月温泉⇒ 欅平 (黒部トロッコ列車・祖母谷温泉周辺)  2019.06.13

 ホテルで朝食を食べてから、少し早めに出た。
 まずは、富山地方鉄道の駅のコインロッカーに向かう。やたらと高さだけ高くて奥行きが浅い為、カバンをエビ反るように斜めにしないと入らない。(キャリーバッグ用か?) 値段は500円。しかも500円硬貨専用。料金が高い上に、凄く不便。荷物を置いて身軽になった所で、トロッコ列車の乗り場に向かった。富山地方鉄道と黒部峡谷鉄道の駅の間は約200m程。ネット予約した分を窓口でチケットを発行してもらいホームへと降りて行った。
 普通の電車に比べれば2回り位小ぶり。便によっては、値段によって3段階の車両があるが、私は一番安い窓無しの車両。(もし値段が一緒でも窓無しを選択しますね)
 

 窓無しの車両は、背もたれも無しで横方向の長椅子が並ぶ。前後方向は間隔が狭いので座るのも大変。宇奈月温泉駅を出るとすぐに赤い新やまびこ橋で黒部川を渡ると、川は右側になる。駅では左側に川があったので、左側に座っていたが、早速右側に移動。川や渓谷、ダムなどの景色を見ながら、風に吹かれれるのは気持ちよいが、6月中旬だというのに半袖では寒い位。同じ車両の人達を見ると、皆、長袖で重ね着していた。
小さな車両でくねくねした線路を走っているので縦に横にとよく揺れる。足で踏ん張るものの、揺れに合わせるように体も安定せず前後左右に揺れてしまう。他の人を見ると普通に座っている。 何故 (?_?)
 トロッコ列車は、黒部川に沿って、新やまびこ橋、宇奈月ダム、湖面橋、宇奈月湖と進んで行く。列車内は、富山県の出身と言う事で女優の室井滋さんの声でアナウンスが流れているのだが、ガタガタと振動の音でさっぱり聞こえない。トンネルも多いし、聞こえたのは精々、3分の1以下。
 でも、このアナウンスを聞き逃すと、「サル専用に掛けられた吊り橋」や、渓谷を下った下の方にある「仏石」などを見逃してしまう所だった。
 宇奈月温泉から60分位で鐘釣(かねつり)駅に到着する。此処からは黒部川が左側になる。この駅で上下線の列車がすれ違うのだが、十分なスペースが無いため、スイッチバックが行われている。

鐘釣駅のスイッチバック

 スイッチバックと言うと列車が急な斜面を登る時に、左右に切り返しながら斜めに登るようにして緩い傾斜で走行できるようにするものを思い浮かべますが、鐘釣駅の場合は、列車がすれ違うのに十分なスペースが無い為のものです。
 列車が停止する際、先頭が分岐点より先に出てしまう為、発車する際に、一度、分岐点までバックしてから進行する事になります。
 私が乗った時は、客車が13両に前後に機関車で15両編成でした。1車両が7m~7.5m位なので、全体で100mを超える長さです。意外と長いですよね。

  

 鐘釣駅から20分ほどで終点の欅平(けやきだいら)駅に到着。此処からは祖母谷川に沿って、徒歩で名剣温泉、祖母谷温泉へと向かう。欅平駅を出て右へ向かうとすぐに赤い奥鐘橋があり橋を渡ると、遊歩道の上に岩壁が大きく口を開け人を飲み込むようにオーバーハングした「人食岩」が待っていた。この道は、見回りや工事用の自動車やブルドーザーも通るので、多少の注意は必要。しかも、道路の端っこには、水が通るゴム管が伸びていたが、至る所で水漏れしている為、道に池が出来ている所もあった。
 欅平駅から20分程歩くと左側に名剣温泉の施設が見えて来る。もう少し先に進んでから振り返れば、斜面にへばりつく様に設置されている露天風呂も見る事が出来た。(入ってる人居なかったけど、居たら見えそう(^^;) )
 更に川に沿って断崖の上の道を歩いて行く。左右に高い山が迫っている為、視界は広くは無いが、川の音と涼しい風を感じ渓谷の景色を楽しみながら祖母谷温泉に向かった。トロッコ列車の途中でも何か所かあったが、この道の途中にも何か所か、融けずに残った雪の塊を見る事ができた。300mもある長いトンネル(中は暗いので、スマホのライトを使用)を抜けると、祖母谷温泉の施設が見えて来た。
 欅平駅から1時間弱。橋を渡ると左側に祖母谷温泉の建物、右側に進むと熱湯が噴出している祖母谷地獄があるのだが、右に曲がると更に道が2つに分かれていた。案内板も何も無いが、地獄と言う名前が付いているなら川の方だろうと右側の道を進んで河原に出て少し歩くと、イオウの臭いと湯けむりが見えて来た。

 祖母谷地獄からは、来た道を引き返し欅平駅へと向かった。今度は駅から左側の道を歩いて猿飛峡へと向かった。黒部川に沿って狭い道を15分位で猿飛峡展望台に到着。川幅が狭く川自体も90度位も曲がる為、水流が岩にぶつかる音と光景が大迫力を醸し出していた。
 駅から欅平温泉・猿飛山荘の横を通って、下に降りると、川面に近い高さから渓谷美を見る事が出来る河原展望台があり、そのすぐ横には足湯まで完備されていた。
 宇奈月温泉行の列車まで、まだ30分位あったのでビジターセンターで資料や写真、展示物を見た後、駅の構内の椅子に座っていると、パンの自動販売機を発見。たぶん、初めて見たような気がする。

 

 

No     北 陸 信 越 旅 行  目次
00出発前・準備                2019.06.10
01福井県吉田郡 (永平寺)          2019.06.11
02福井県勝山市 (恐竜博物館)        2019.06.11
03福井県 越前海岸(越前松島、雄島周辺)   2019.06.12
04福井県 越前海岸(東尋坊、瀧谷寺周辺)   2019.06.12
05富山県 黒部峡谷(黒部トロッコ列車周辺)  2019.06.13
06富山県 黒部峡谷(宇奈月温泉周辺)     2019.06.13
07新潟県 上越市(春日山城跡 周辺)     2019.06.14
08新潟県 上越市(林泉寺、春日神社周辺)   2019.06.14
09長野県 松本市(松本城周辺)        2019.06.15
10長野県 長野市(善光寺周辺)        2019.06.15

 

フィール宇奈月

アパホテル上越妙高

 

 

/* クリッカブル用コード */