宇奈月温泉行の列車で来た道を引き返す。すると、欅平に来る時にあれだけ安定しなかった体が、力を入れなくても何ともない。来る時に座ってた席、誰かが油でも塗っていたのか、あの席だけが、特別に良く滑っていただけのようだ。
黒部峡谷鉄道の宇奈月温泉駅の近くには、色々な見所があった。まずは、走っているトロッコ列車が見られる「やまびこ展望台」へ行って見た。駅の駐車場のすぐ横にトロッコ広場があり、その先にある。徒歩でもすぐの距離だった。木々に囲まれた小さなスペースだったが、新やまびこ橋を上から見下ろせる位置にあった。何時、列車が来るか調べてなかったが、暫く、待ってみる事にした。すると、草木に覆われているせいもあるのか、徐々に虫が集まって来て何時しか、顔の周りに虫の大群が。目に飛び込んでくる虫で始末に負えない。こいつら(たぶん、クロメマトイと言うハエの仲間)には虫除けスプレーも効かないようで、幾ら手で払っても目の中に飛び込んで来る。暫く虫と格闘してると、汽笛が聞こえて電車がやって来た。残念ながら、宇奈月温泉始発の列車だったが、素早く写真を撮ってから早々に引き上げた。(宇奈月温泉始発の列車の場合は手前から遠ざかって行く角度になる為、欅平の方からくる列車を狙った方が良いです)
駅から川の方に少し下るとやまびこ遊歩道がある。新やまびこ橋が出来るまではトロッコ列車が走っていたやまびこ橋が今は歩道になっていた。新やまびこ橋を見上げる位置にあり、渓谷に掛かっている赤い橋の眺めは雄大だった。
やまびこ橋の先にはトンネルがあって、展望台や宇奈月ダムや宇奈月ダムの情報資料館・大夢来館(だむこんかん)へと続いていた。此処で一つ問題が、やまびこ橋の途中からトンネル内に掛けて、動物の糞らしきものが多数散在している。特にトンネル内は見え難いので、下ばかり見ながら慎重に避けながら歩いて行った。(クマにしては小さいし、シカにしては形が違うし、サル辺りのかな?)
トンネルを抜けると石碑が並び、その先が展望台になっている。現在16時前。大夢来館は直ぐ近くなのだが、16時30分までなので、今回は見送った。
展望台での景色を楽しんだ後、さっきのトンネルを足下に注意しながら戻った。駅前のベンチまで戻ると、座って靴の裏をチェックした。良かった。踏んで無かった。 ホッ ε-(´∀`; )
駅前の駐車場の南側にある宇奈月神社に行ってみた。宇奈月神社の沿革を記した石碑によると、宇奈月自体が新しい街で、発展に伴い大きな集落になった時に、心のふるさとと言うべき氏神がなかった為に、居住者と企業が協力して祭神六柱を勧請して創立された神社だそうだ。
駅の向かいには黒部川電気記念館(無料)がありスクリーンを使った様々な映像やジオラマで、ダムの開発やトロッコ電車の歴史や技術、自然等が展示されていた。
黒部峡谷鉄道から富山地方鉄道の宇奈月温泉駅へと向かう。富山地方鉄道の宇奈月温泉駅には、ホームの端に足湯があり、駅の外側からも入れるようになっていた。また、駅の出入り口前には温泉の噴水があり、温泉地に来たって感じさせられる。
富山地方鉄道の宇奈月温泉駅から新黒部駅、徒歩でJR黒部宇奈月温泉駅へ。北陸新幹線で上越妙高駅。えちごトキめき鉄道の妙高はねうまラインで今夜の宿へと向かった。(今晩も夕食はコンビニ弁当 (;_;) )
因みに、 えちごトキめき鉄道 は、自動販売機で切符を購入する形式だった。