因島水軍祭りは、6月に「島まつり」、8月の後半に「火まつり」「海まつり」の3部で構成されています。
海まつりは、小早(こばや)と言われる小型の木製船でスピードを競い合います。小早は元々がスピードが出るように設計されており、村上水軍では伝令船や奇襲船として使用されていたようです。
この小早を使って一般、レディース、小学生、中学生の4つの部門に分かれて、約1.2キロメートル(小学生・中学生の部は0.9キロメートル)のコースで速さを競います。
参加チームの多い一般の部だと、予選、敗者復活戦、準決勝、決勝、順位決定戦と、1日に何レースも漕ぐことになります。
海まつり会場・レースのスタートまで
前日に「火まつり」の会場となった「しまなみビーチ」が会場になります。
今年も60以上のチームがエントリーしており、選手、関係者、応援者、観覧者等で、浜辺が埋め尽くされています。
櫂のこぎ手14人と舵取りの船頭、太鼓を打つ人の計16人が乗り込みます。
浜辺近くのスタート地点から沖合のブイ3つを回って早くゴールを通過したチームが勝ちになります。(真上から見ないと正確な位置関係が分からないので、イメージ図のブイの位置は大体です)
小早レース
細かい規定があるのか、各チームの選手が乗り組んだ後、船の間隔や船首の向いている方向など、スピーカーで審判席から細かい指示が飛びます。
全てがOKになったら、ほら貝?の音を合図にレースがスタートし、太鼓の音に合わせて水飛沫を上げ小早が疾走します。
直線だけでなく、ブイを回る時のテクニックや駆け引きも重要で、上手くやらないと大きく遅れたりもします。
小早レース メモ
小早規格 | 全長11.10m、高さ0.75m、幅1.58m |
1チーム | 櫂のこぎ手14人と舵取りの船頭、太鼓を打つ人の計16人 |
距離 | 約1.2km(小学生・中学生の部は0.9km) |
小早は、各チームの所有では無く、同じ船を何チームも使用していました。