駅までは徒歩で20分位、5時13分の電車からスタート。朝は4時前から起きての準備になるが、こういう時は、意外と起きれるもので、余裕を持って旅立った。
在来線⇒山陽新幹線⇒北陸本線・特急 と乗り継いで、10時前には福井に到着。2日前に見た天気予報では雨時々曇りだったが、流石に晴れ男の旅なので、そこそこの天気だった。
まずは、カメラや予備バッテリーなど観光用グッズなどの入ったセカンドバックを取り出し、メインのカバンをコインロッカーに入れようと、コインロッカーを探した。駅の改札口出てすぐの場所にあったのだが、最初に見逃すと中々見つからないもので、駅の構内を一周してやっと、コインロッカーにたどり着く。ここで、またしても問題が。説明文は書かれているものの使い方がさっぱり分からない(;_;)
1.空いたロッカーを探して荷物を入れる
2.ロッカー番号を覚えて中央の操作パネルの前に行く。
3.パネルにロッカー番号が表示されるので、自分が入れた番号をタッチする。
4.料金を入れて、QRコード入りのレシート(?)を受け取る
5.開ける時は、操作パネルのスキャナ部分にQRコードを翳す。
使用方法の説明板や音声によるアナウンスもあるのですが、このタイプのコインロッカーを使った事が無いと迷います (^_^;)
何とかコインロッカーの使い方をマスターし、大きな荷物を置いて身軽になってから、駅東口側にある京福バス乗り場に行くと、丁度、永平寺直行のバスが入って来た。
早速、乗ろうとしたら、現金はダメで切符を買って来るように言われた。JR福井駅の東側に隣接するえちぜん鉄道の福井駅に行く。自販機は無く窓口で購入する方式だった。福井駅ー永平寺 で720円。
30分程で永平寺に到着。 バスから降りる時に「永平寺からのバスも、バス停近くの飲食店・お土産屋さん(特定の店名が入る)で購入して下さい」と。バスを降りると待ち構えていたようにお店の人が割引券を配って来た。完全に提携してるな (・_・;)
バスの降車場から、お土産屋さんや飲食店が立ち並ぶ参道?を5分ほど歩くと正面に『曹洞宗大本山・永平寺』と書かれた大きな石柱と吉祥閣(きちじょうかく)の横姿が見えて来る。石柱の所で右に曲ってすぐの所に読み難いが、右側に「杓底一残水」、左側に「汲流千億人」と書かれた2つ石碑からなる龍門があった。龍門を抜けると一気に雰囲気が変わり、平安時代にタイムスリップしたかのような光景だった。
参拝者入口と書かれた通用門の中に券売機が有り、此処で入場券を購入して入るのだが、券売機が振り返らないと見えない位置にある為、気が付かずに通り過ぎてしまった。拝観料、 大人 500円 小中学生 200円
入場券を渡して通用門を潜って、吉祥閣へと入って行った。
吉祥閣が、参拝者の入口になっており、此処から仏殿や法堂等、他の建物と回廊で繋がっている。また、一般の人が坐禅や写経等の修行体験が出来る道場にもなっており、大きな建物だった。
靴を脱いでビニール袋に入れ持ったままでの参拝になる。吉祥閣の1階にある講堂で、お坊さんが大きな案内図を使って、永平寺の歴史や施設の説明や参拝上の注意等のガイダンスが行われていたので、少し聞いて説明が終わる少し前辺りに、横の階段から2階の参拝経路へと向かった。 (終わってから動くと集団に飲み込まれるので、少し早めに動いた方がいいです)
吉祥閣の2階と傘松閣(さんしょうかく)の2階が繋がっていて、絵天井の間に繋がっていた。156畳敷きの広間の天井が、144名の画家による230枚の美しい色彩画で飾られていた。
傘松閣から東司(とうす)『お手洗い』の横を通って僧堂に向かう長い回廊を上って行く。その途中でちょっと寄り道、右へ曲がって中雀門へ。此処からだと仏殿が木々の障害も無く正面から見ることが出来る。ただ、距離が近いのと建物が大きいので、手持ちの広角28mmだと、残念ながら、ちょっとはみ出る。
元の回廊に戻って僧堂(そうどう)の前を通って更に上がって法堂へ。
僧堂は、「雲堂」の額が掲げられて文殊菩薩が安置されている。入っても良かったのかもしれないが、修行道場なので外から見るだけにした。
法堂は、「法王法」の額が掲げられ、聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)がお祀りされており、説法や法要が行われているらしい。
法堂から(吉祥閣の方から見て)右側の回廊を下り仏殿(ぶつでん)へ。仏殿には、曹洞宗の御本尊・お釈迦様が祀られており、右から過去・現在・未来の3世を現しているそうだ。お努めで世界平和や万民安楽を祈っているらしい。
大庫院(だいくいん)は、厨房みたいな所で食事を司る所だそうだ。開祖・道元禅師は、食事を作る側、いただく側、両側へ心構えを書かれたらしい。
回廊を下り、浴室の横を通って山門へ。七堂伽藍の中でも最も古い建物で寛延二年(1749)に建てられた。両側に守護神である四天王、楼上には五百羅漢が祀られている。
山門から、鐘楼堂や舎利殿を見ながら回廊を進み、祠堂殿(しどうでん)を覗いて吉祥閣へと戻った。祠堂殿では一般の方々の納骨や供養などの法要が行われているらしい。
時間が余り無かったこともあるが、事前の調査不足で、承陽殿(じょうようでん)や聖宝閣(しょうほうかく)へは行き損ねた。
通用門を出る時には、永平寺口駅行のバスまで、5分を切っていた。小走りで参道を下りバス停へ。同じ京福バスだが、永平寺口駅行のバスは、幸い現金払いで、切符は買わなくても良く、ギリギリ間に合った。
時間と事前調査不足でかなり洩らした部分が多かったです。所要時間1時間と見てましたが、有料エリアだけでも結構広く色々な建物や見所があるので、最初の講堂での説明を聞くとしたら、1時間半は欲しいところです。
永平寺の場合、動けるのは基本回廊内に限定されてます。建物の大きさと距離から見ると、広角系のレンズがあると有利です。
デジタルカメラになって焦点距離と画角の感覚がおかしくなってますが、35mmフィルム換算で28mmでも、入り切らない建物が多かったです。(ちなみにIphone7のカメラも28mmらしいです)
料金や時間は、行った日時点のものです。