「#オテラオタスケ衆がゆく!(豊平)浄土寺でかやぶきとお斎を楽しむバスツアー✰」と長~~い名前のツアーに参加して来ました。
広島市の北側に接する山県郡の北広島町志路原にたっている「浄土真宗本願寺派 泰平山 浄土寺」でお寺体験とオオサンショウウオの観察を行うというバスツアーでした。
まずは、元和年間(1615年から1624年)に建立されたと言われている茅葺屋根の珍しい山門がお出向かえ。山門の正面が本堂で、参加者は本堂で御住職の節談説教(ふしだんせっきょう)を聞き、後について読経しました。
浄土真宗では節談説教と言うらしく、言葉に節を付けジェスチャーを交える話し方で、落語や浪曲などの元になった手法と言うことです。実際、笑いの少ない落語みたいに、宗派やお寺の歴史、法話を聞く感じです。
読経も、今までは主に真言宗の読経を聞くことが多かったのですが、随分と印象が違い、ゆっくりと穏やかに唱える感じでした。
戦争の時に金属類回収令で提出された鐘がそのままの姿で返還されて来て今は「平和を希うつり鐘」として、本堂の左側に置かれて自由に打てるようになっていました。








その後は「オタスケ衆」と言う事で、本堂や境内のお掃除のお手伝いを行いました。私は、主に山門周辺で落ち葉の掃除をしてました。途中、休憩でお茶やお菓子を頂いた時、ふと見ると、木の陰に何かの像を発見。近づいてみると竿を持っていたので恵比須様の石像のようでした。奥様によると「先代のご住職がこういった像とかを境内のあっちこっちに配置するのが好きだった」と言われてました。
そこで、掃除の後半は、ほうきを持ったまま、掃除をしているふり(^^;)をしながら、他の像探しに専念してました(罰当たりですね^^;) 7体揃っているのかは未確認ですが、結局、発見したのは、恵比須様、布袋様、弁天様(かな?)の3体。プラスで大黒様?か、小判を撒く人、受ける人の2人組の像を発見(^_^) 布袋様以外は皆さん木々の陰に隠れるようにたっていました。








お昼は、お斎で精進料理を頂きました。濃い味や刺激的なスパイスに慣れているので、地元の素材と調味料でつくられた精進料理、薄味感はあるものの、その分、繊細な味わいを楽しめました。
昔は、部落で当番制で持ち回りしてたみたいですが、一度、途切れたものを復活させたそうです。お醤油も地元で造られたもので、小麦や大豆やお米等の配合で何種類もあるようです。
お斎の後は、プロジェクターを使ったオオサンショウウオの専門家による説明を受けた後、近くにある飼育小屋へ連れて行って貰いました。田んぼか畑か沿いの小さな川の横に小さな小屋が建っていて、その中からオオサンショウウオを鑑賞できる穴が開いてました。小屋は狭く2,3人位づつが交代で入り、穴を覗いてみました。大きなオオサンショウウオ(主と言われるオス)と主の回りをオタマジャクシみたいに泳ぎ回る生まれて間もない子供たちが見れました。オオサンショウウオはオスが卵の世話から育児までやるそうです。
ツアーの参加者の方が「ハンザキ」だと言われてました。オオサンショウウオの別名(地域語?)で、最初、ピンと来なかったのですが、由来の「オオサンショウウオは半分に切り裂いても生きているから」と言われると、昔、聞いた事があったと思い出しました。(実際には、高い再生能力はあるものの、半分に切り裂かれると生きてはいられないようですが^^;)






オオサンショウウオの観察後、再び、本堂に戻り、地元(Iターン?)の方が作ったお醤油や蜜蝋などの販売が行われ、何時しか時間は15時30分の帰る時間になっていました。
若い方から念は居の方まで、お寺の方々やご近所のお手伝いに来られていた方々、精進料理復活の指導された方やオオサンショウウオの先生等など、大変お世話になり、ありがとうございました。
